2018年07月05日

都はるみ 渡り鳥仁義

■■ 2018年7月5日 木曜日 午前9時26分
 
 今朝は雨、明け方近くにかなり降っていたようだ。音で起きたが、また寝た。近くで工事でもしているような音がしばらく続いていた。それでまた目が覚めたのだが、雨の音。少し強い目で、しかも長いので、これでは朝の喫茶店は厳しい。降りがましになるまで待つことにしたが、既に時間的には遅い。治まるまで寝ていようと思ったが、もう睡眠は足りたのだろう。そのまま起きた。
 幸い雨脚が弱まってきたので、そのまま寝起き行く喫茶店へ自転車で走る。生ゴミの日なのだが、既に出ている。ものすごい雨の中でもゴミ出しをするのだろう。まあ玄関先から僅かな移動なので、その距離なら大丈夫なのかもしれないが。
 この雨は台風が温帯か熱帯かは忘れたがそのタイプの低気圧に変わったことで、全国的に雨。
 台風が去ったので、晴れると思っていたが、そうではない。それで、これは梅雨の雨かというと、そうではない。梅雨前線など出ていないはず。関東は明けている。
 梅雨時でも、これだけの規模での雨は今年はなかったのではないかと思える。強い雨で、しかも長く降っている。しかも全国的。梅雨のときはほぼ全国的に雨が降っていてもおかしくない。しかし、この雨は梅雨の雨ではない。
 梅雨時には雨にあまり遭わなかったのだが、最近は雨で濡れることが多い。靴とか靴下は濡れると、気持ちのいいものではない。防水性のある靴がいいのだが、スカスカのスリッパのような靴を春頃買っていた。冬用の深い靴なら防水性があったのだが、スリッパに近い靴でしかも表面生地はスポンジのよう。
 しかし、意外と染みこまない。まあ、スポンジなのである程度の溜が効くのかもしれない。絞れば水が出るわけではないが。
 強い目の雨の中、自転車往復すると、着替えないといけないほど濡れる。傘を差していても、濡れる。しばらくすれば乾燥するのだが、生乾きの洗濯物状態。これで暑いと、雨で濡れているのか汗で濡れているのかが分からなくなる。
 今朝は昨日の夜から気温は下がっている。扇風機がいらないほどで、しかも寝る前は窓を閉めた。涼しいと言うより、寒い。
 だから、この雨はしばらく暑い日が続いていたので、いいお湿りだ。天気は悪いが、気温的には悪くない。いい感じの温度。
 涼しいというより寒いほどで、しかも雨なので、こういう日はレインコートを着られる。これなら上はほぼ濡れない。見た感じカッパだと、大袈裟な感じはしない。
 
 都はるみの「渡り鳥仁義」という歌がある。これの映像版は一本しかなかったのだが、新しいのがアップされていた。
 引退を公表してからのコンサートでも歌っている。その動画が残っている。今回もその時期より、少し若いかもしれない。髪型で分かる。まだ伸びきっていない。
 股旅物なので、テンポがいい。男歌になるのだろうか。だから明るい曲。
 これのフルコーラスを探していたのだが、都はるみ演歌集とかのタイトルで、音だけのものが見付かったが、その他にも、中華系サイトにもフルコーラスで見付けた。音だけだが。
 今回は「懐メロ歌謡曲」というシリーズ名でアップされている。既に都はるみものはあるのだが、その続きだろうか。
 村田英雄の無法松ものもカバーで歌っているのだが、司会者の説明では古賀メロディーの中では、一番都はるみは好きだといっていた。司会者の声は高橋圭三のように聞こえた。そして、これを歌うのも今回が最後とも。だから既に引退を表明したあとだろうか。髪の毛も長い。
 この無法松ものを歌っている動画は他にもある。新宿コマ劇場でのフルパージョンの動画があり、この中でも歌っている。最初は河内音頭で始まり、松五郎の話になり、そこから普通の歌謡曲となる。このときの方が迫力がある。場が違うとノリが違う。
 その懐メロ歌謡曲の新アップ版は三曲ほどあり、誰が故郷を……という古い歌も歌っているが、これがまたいい。ドスのきいた無法松ものとは違い声が優しい。
 さて、「渡り鳥仁義」だが、都はるみは結構こういう股旅物、三度笠もののカバーしている。当然有名なオリジナル曲の「はるみの三度笠」で、まだ二十歳頃だろうか。紅白で股旅姿で歌っていたのは印象的。またコンサートでも、その姿で歌ったのだろうか。スチール写真だけが残っている。ポスターのようなものだろうか。古いコンサートは流石に映像化されていないのか、DVDにもない。
 若い頃のコンサートで、一番映像も音もいいのが、コマ劇場でのフルコンサート。引退公演とかではなく、いつものコンサートいう感じ。音の録音が良いのか、息遣いまで聞こえる。聞いていると、殆ど都はるみの節回しだけで成立している曲が多い。
 さて、渡り鳥仁義だが、それのフルコーラスものを探しているとき、村上幸子が歌っているのを発見。この人は都はるみに近い。以前、都はるみに近い人を探していたのだが、この人が一番近い。「涙の連絡船」はいろいろな人が歌っているが、一番近いのはこの人だった。仕草も似ていたりする。だから「渡り鳥仁義」も似た感じで歌うので、満足していた。残念ながら音だけなので、動画が欲しいところ。それが今回、都はるみが実際に歌っているのがアップされていたので、改めて聞いた。引退前のコンサートよりも若い。
 引退直前のコンサートでも歌っているのだが、映像が良くない。蝶々か蜻蛉の柄の着物。これはDVDにある。こういうのはユーチューブでいつ削除されてもおかしくない。
 聞き比べてみると、村上幸子と声が違うことは分かる。あたりまえの話だ。この歌は三番まであるが、一番と二番だけを歌っている。普通は一番と三番だろう。
 だからフルコーラスでないときの聞かせどころは「無理を言うなよ、泣きぼくろ」あたりだろう。この「無理を言うなよ」が気に入ったのだ。だから曲ではなく、歌詞がいいのかもしれないが、曲はテンポ良く、歯切れもいい。どちらかというと明るい曲。村上幸子のオリジナル曲は結構暗い。だから都はるみの、こういう明るい歌を歌っていると、もっといろいろ歌えたのに、と時代的なものも感じる。
 都はるみの男歌、男節は調子が良い。「はるみの三度笠」はよく聞くと、女性が男装しているのので、男ではないが。まあ、都はるみは威勢のいい歌を歌ったときは、もの凄く良い。それとは正反対の「涙の連絡船」があるのだから、スタンスの広さに驚く。当然どちらもいい。どちらか一方だけではないところがいい。
 都はるみは三十前から急に綺麗になった。ショートカットから少し長くなり、「浮き草暮らし」あたりからだろうか。今回の実写版「渡り鳥仁義」は、その良い時期に歌っているので、満足を得た。
 そして、この時期の映像がもう一つあった。
 なんと松本清張ショー。まさか清張がショーをするわけではないが。当時、もう最高峰の小説家だったはず、少し年を取っていた。その特集のようなものを舞台でやっている。司会は黒柳徹子。都はるみはゲストだったのか、古い歌を一曲、清張の前で歌う。
「博多夜船」だったかどうかタイトルは曖昧だが、清張が青春時代に好きだった歌らしい。まだ印刷工の時代。それを都はるみに歌ってもらいたいと頼んだらしい。それが実現した。
 他にも歌手は色々いる。この時代演歌も歌謡曲も黄金時代だろう。しかし、敢えて都はるみを使命。これは好きだったとしかいいようがない。きっとファンだったのだ。
 その歌は戦前の歌。清張は暗いイメージがある。ミステリーや、日本の黒い霧など、決して明るくて楽しい小説ではない。
 何故か都はるみは文系の人に好かれている。ここに大きな秘密、核心があるのだろう。
 一度目の引退後、いろいろな著名人が、それについて書いた本が出ていた。
 それは言葉を使った芸のためだろう。小説家がいくら頑張っても、言葉に情感を乗せるには限界がある。間接的になる。話し言葉ならいいが、書き言葉。活字となる。
 文体や、文節。それをこね回すわけだが、都はるみで言えば節回し。コブシや声の出し方だろう。そういうのは他の歌手でもやっているので特別なことではない。しかし伝わってくるものが違う。これが所謂歌唱力というものだが、結構曖昧なものなので何とも説明できない。歌の上手い人なら、いくらでもいる。
 清張と都はるみの共通点は何かと映像を見ていると、下唇程度しかない。
 都はるみが得意なとき、ちょっと機嫌のいいとき、歌の合間で、下唇をちょっと突き出すというか、上に上げる。清張は上げっぱなしだが、そこが似ていると思う程度。
 清張お気に入りだが、誰も知らないような歌を都はるみに歌ってもらう。それを聴いている清張。表情は変わらないが、普段から都はるみを聞いていないと、頼まないだろう。
 文系と都はるみの関係。それは僅か三分少しで、これだというのを表現してくれるためかもしれない。瞬殺だ。
 都はるみは普通の会話、話すのは苦手だと言っているし、確かにぎこちないところがある。しかし一旦音に乗せて歌い出すと、話し言葉ではなく、歌い言葉になり、雄弁になる。
 王将一代小春しぐれの「駒を握れば目が生きる」と同じ。
 
posted by 川崎ゆきお at 10:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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